イスラエルがイランの最高指導者の暗殺を計画していたことが明らかになりました。攻撃は日に日に激化して死者が増えています。
■イスラエル攻撃から4日目
まだ日の出を迎える前のテレアビブの町にサイレンが響き渡り、地上からは、いくつもの光の玉が空に向かって放たれていくのが確認できます。
飛来してきたミサイルを迎撃しているのです。
ただ、イスラエル北西部のハイファではミサイルなのか、その残骸なのか、光の玉が地上に落下。そして爆発のようなものが発生しました。
テルアビブでも建物に損傷が出ています。
先週、先制攻撃に踏み切ったイスラエル。軍は地対空ミサイル発射部隊を攻撃したとする映像を公開しました。
また、16日早朝にイランの兵器製造施設複数に対して大規模な空爆を実施したと発表しています。
イスラエルとイラン、双方による激しい攻撃の応酬は4日目に突入しています。
イスラエル北部の街・ハイファでは車の窓ガラスなどが割れていて、大きく破損してしまっています。そして建物の窓ガラスが飛んでいて、フレームも割れている状態です。
イランのミサイルが着弾し、17人がけがをしたといいます。
住民 「やり返す必要がある。やり返さなければ罪のない人が死ぬ。政府には激しく攻撃をしてほしい」
アメリカはイスラエルの一連の攻撃に対して直接の関与はしていないという姿勢を取り続けています。
アメリカ トランプ大統領 「双方には取引をしてほしい。その時期が来ていると思う。ただ、とことんまで戦わないといけないときもある」
アメリカがイスラエルのある計画に反対したという報道も入っています。
■トランプ大統領が阻止 その計画とは
ロイター通信によりますと、イスラエル側がアメリカに対して計画について伝えてきたと言います。
その内容はイランの最高指導者・ハメネイ師の殺害。
イスラエル側は「殺害のチャンスがある」としましたが、トランプ大統領はこれを却下したということです。
FOXニュースのインタビューでこのことを聞かれたイスラエルのネタニヤフ首相。はっきりと否定も肯定もしませんでした。
イスラエル ネタニヤフ首相 「ありもしない会話についての虚偽の報道が数多くある。そこに踏み込むつもりはない。だが言えるのは、やるべきことをやっているし、これからもやるということだ」
イスラエルが始めた攻撃により、イランの保健省は少なくとも224人が死亡し、その9割が民間人だとしています。
一方、イスラエルはイランの攻撃によって少なくとも14人が死亡したとしています。
イスラエル軍はパレスチナ自治区・ガザへの攻撃も続けています。
人道支援物資の配給所に向かう人たちにイスラエル軍が発砲するなどして、15日はパレスチナ人少なくとも41人が死亡しました。
