ニュース

モ~特訓の成果は 雌牛のれいわちゃんがお田植まつりで「代かき」に挑戦 10年ぶりに牛耕復活 香川・綾川町

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 香川県綾川町で田植え前の「代かき」の特訓を行っている雌牛、「れいわちゃん」の話題を5月21日にご紹介しました。そして15日、れいわちゃんが本番に臨みました。

 梅雨の中休みとなった15日午後。

 香川県綾川町の「主基斎田」で昔ながらの田植えを再現する「お田植まつり」に、この日の主役が姿を見せました。

 1歳7カ月の雌牛「れいわちゃん」です。お年頃だけに映えを意識したのでしょうか、赤い紐でちょっとおしゃれをしています。

 れいわちゃんはこの日、水を張った田んぼをならす作業、「代かき」を行うという大役を仰せつかっています。

 「代かき」はトラクターを使うのが普通ですが、2025年は10年ぶりに昔ながらの「牛耕」を復活させることになったのです。

 飼い主の徳田順一さんは、れいわちゃんが大勢の人の前でも驚かないようにと、2カ月ほど前から猛特訓を重ねてきました。

(「れいわちゃん」を飼育/徳田順一さん)
「(Q.調子はどうですか?)調子はまあまあ。(Q.きょうは朝ごはんもしっかり食べて?)しょっちゅう食いよるわ……」

 「牛耕」の復活に周囲の期待も高まります。

 神事のあとは、れいわちゃん、いよいよ本番です。飼い主の徳田さんらが菅笠やもんぺ姿に着替えると、れいわちゃんもおそろいの布でできた「勝負服」を身にまとって本番に臨みます。

 れいわちゃん、練習の成果を発揮できるでしょうか。

 水を張った田んぼの中で徳田さんにゆっくりと誘導されると、れいわちゃんはしっかりくわを引いて土をならしていきます。特訓の成果もあってか、れいわちゃんの初めての「代かき」は大成功でした。

(見物客は―)
「あんな風に代をかくんだなと初めて見ました」
「すごい迫力がありました。続いてほしいです」

(「れいわちゃん」を飼育/徳田順一さん)
「まあまあ納得。(Q.視線を感じた?)そりゃ感じるわ。気持ちは良かった!(Q.れいわちゃんに一言声をかけるとしたら)ごくろうさん」

 れいわちゃんに続いては、早乙女姿の農業経営高校の生徒が田植えを行いました。

 なにかと「お米」について注目が集まる中でしたが、110年の伝統を誇る行事が無事に終わりました。

(香川・綾川町/前田武俊 町長)
「本当にみんなで考えていないといけない。お米、日本の食文化」

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース