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消防隊員ら4人熱中症か 都内で57人搬送 三重で死者も

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 消火活動中の消防隊員ら4人が熱中症で搬送されました。都内では18日午後3時現在、57人が搬送されています。

■消防隊員ら4人熱中症か

 体温を超える“危険な暑さ”。18日は西へ北へと広がります。

30代の人 「きのうから急に暑くなって、きょう一番暑い」

 火災が発生した東京・小金井市。火災でけがをしたのは住人1人でしたが、消火作業中の消防隊員3人と消防団員1人が熱中症の疑いで搬送されました。

 滋賀県東近江市では線路脇で男性が倒れて搬送れました。熱中症の疑いがあるということです。近江鉄道は救護などのため一時、運転を見合わせて約100人に影響が出たということです。

 三重県では72歳の女性が熱中症で死亡しています。

 福島県や岩手県など北日本でも今年初の猛暑日を観測。水泳大会も水分補給や日陰の確保で熱中症対策です。

全会津中体連 古川雅秀会長 「競技も時間帯を分け、注意喚起・水分補給をしながらやっている」

 熱中症グッズも日ごと売り上げが急増していました。

ダイユーエイト福島西店 瀧澤健斗店長 「シャツに掛けるだけの商品。袋から出すだけで冷たいタオルも人気。6月は約3倍の売り上げになっている」

 80代の女性はサングラスに帽子、肌はすべて隠す完全防備です。

80代の女性 「暑くて大変。若い人のようにはいかないし、気をつけなきゃと自覚している」

 18日、最も熱くなったのは岐阜県多治見市。37℃を超えています。

■都内57人搬送

 猛暑日一歩手前に迫った東京都心。東京消防庁などによりますと、熱中症の疑いで搬送されたのは57人です。

 各地、様々な暑さ対策で6月の猛暑を乗り切ろうとしています。

 今年一の暑さとなった山形県。頭部を少しでも冷やそうと山形の風物詩である“冷やしシャンプー”に、今年から始めたシャンプーを凍らせた“追い冷やし”も。

つかさ理容室 赤木淳店長 「山形の暑い夏を冷たいおもてなし、冷やしシャンプーで乗り切っていただきたい」

 季節の風物詩も混乱する暑さです。東京・日野市にある高幡不動尊。参道を色とりどりのアジサイが彩ります。ただ、例年通りとはいきません。

見物客 「ピンクも全然、駄目。完全に枯れている」

 例年なら雨に濡れるアジサイを楽しめますが、この暑さ。一日2回の水をまき、暑さをしのぎます。

 本来なら雨に濡れるアジサイも梅雨の空を彩りますが、今年の暑さは祭りの人出にも影響しています。

土産物店の人 「毎年、来る人が減っている。かなり夏が始まった状態」

■農家の熱中症対策は

 気になるのはコメへの影響です。群馬県高崎市でコメを作る小松さん夫婦。

 榛名山の自然豊かな水と大地ではぐくまれた黒米。コメ高騰の一因ともなった高温障害に気を使いながらの作業です。

こまつ農縁 小松茂樹代表 「去年、収量が少なかった。暑さの影響で収量が減らないか心配」

 暑さ対策を必要とするのは人間も同じです。17日、全国で熱中症の疑いなどで亡くなったのは4人。うち3人が畑での作業中です。

こまつ農縁 小松茂樹代表 「(5年前)熱中症になって5日間、寝込んだ。それがあるから無理はしない」

 日中の暑い時間をさけ、木陰で休憩をしながらの作業。サーモカメラで日向と比較すると色が明るくなるほど高温を示していて、日陰は20℃台になっています。約10℃以上の差があります。

こまつ農縁 小松茂樹代表 「1時間に1回、休憩する。なるべく日陰を探して」

 水分補給も工夫をしています。

妻 かおりさん 「梅酢を水で薄めて飲む。塩分補給とクエン酸補給。梅干し食べて水を飲んでいる感じ」

 食事にも熱中症対策のヒントが隠されていました。

妻 かおりさん 「(具は)梅干しと、えごまのしょうゆあえ。梅干しは年間通して食べている」

 この日の昼食は黒米のおにぎりと塩スープ。塩こうじのゆでたまごや切り干し大根など。

妻 かおりさん 「塩をたくさん使った料理。(調理で)ほとんど火を使っていない」

 塩分をしっかり補給し、調理にもできるだけ火を使わないものを選んでいるそうです。

こまつ農縁 小松茂樹代表 「しょっぱく感じない。塩分がちょうどいい。おいしく感じる」

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