警察官を名乗る詐欺電話の音声を入手。そこには詐欺を見破られ、態度が豹変するニセ警察官の声が。
■“ニセ警察官”突然怒り出す
男は女性から口座情報を聞き出そうとします。
警官を名乗る男 「キタジマ」 「今回、押収されている〇〇さんご名義の口座なのですけれども、実際には複数回、詐欺グループによって使用の方がされていたのですね」
愛知県警捜査2課のキタジマと名乗る男は、青森県内に住む30代女性に「クレジットカードが詐欺に使われ、このままでは罪に問われる」と告げます。
警官を名乗る男 「キタジマ」 「3年から約10年以下の懲役刑が言い渡されるような事件内容になっているのですけれど」
キタジマは、さも当然かのように銀行口座を聞き出そうとします。
警官を名乗る男 「キタジマ」 「〇〇銀行は使われていますかね」
30代女性 「使ってないです」
警官を名乗る男 「キタジマ」 「ご自身が使われている銀行口座はどちらになられます?」
30代女性 「えーっと、それはちょっと電話口では伝えられないので」
キタジマは、この電話を録音して証拠品にするといいます。
警官を名乗る男 「キタジマ」 「生年月日を西暦でお答え下さい」
30代女性 「生年月日はですね、ちょっと…ごめんなさい」
警官を名乗る男 「キタジマ」 「ごめんなさい、ごめんなさいというのはどういったことです?」
30代女性 「あの、言えないですね」
警官を名乗る男 「キタジマ」 「この録音は正式に、ご自身の身の潔白を証明する証拠品の一つとして取り扱われると申し上げたのですね。この録音聴取の最中にお答えをされないだとか、虚偽の申告をされるという対応を取られると、この録音聴取は正式な聴取として認められませんので、法的な効力を失ってしまいますよ」
淡々と女性を説得するキタジマ。しかし、ある言葉をきっかけに態度を一変させます。
30代女性 「青森県の警察の方にいるのですよ」
警官を名乗る男 「キタジマ」 「はい?」
実は、女性は警察署で電話をしていたのです。
青森南警察署 佐藤裕貴子署長 「(女性が)機転を利かせてくれまして、用事があるので、30分くらい後にもう一度、電話を掛け直してほしいと相手に話をして当(警察)署に相談に来てくれた」
“だまされたフリ作戦”です。
30代女性 「(警察官が周囲で)一応、聞いているので」
警官を名乗る男 「キタジマ」 「うーん、なるほど。なぜ、そういったご対応の方を勝手にされているんですかね」
そして、女性からの“決定的”な一言に、キタジマは…。
30代女性 「この電話が詐欺だと思って」
警官を名乗る男 「キタジマ」 「馬鹿か、死ねよ」
「詐欺」という言葉を聞いたキタジマは「馬鹿か、死ねよ」。