タイとカンボジアの国境地帯で係争地を巡る軍事衝突があり、タイ側でこれまでに12人が死亡しています。タイ軍は戦闘機でカンボジア軍の拠点を空爆しました。
タイ軍などによりますと、カンボジアと国境を接するシーサケート県で24日、コンビニエンスストアにカンボジア軍からの砲撃があり、6人が死亡、10人がけがをしました。
国境地帯では朝から武力衝突が続いていて、タイ側では民家も砲撃を受けるなどし、これまでに子どもを含む12人の死亡と43人の負傷を確認したということです。
攻撃を受け、タイ軍は「民間人を狙った攻撃は非人道的な行為だ」などと主張し、F16戦闘機でカンボジア軍の拠点を空爆し、破壊したと発表しました。
カンボジア側は「軍事拠点を破壊したというのはフェイクニュースだ」と応戦し、タイ側を非難しています。
国境地帯では5月以降、係争地を巡って銃撃戦が起きるなど、両国の間で緊張が高まっていました。