水族館なのに“動かない魚”が話題になっています。
富山県魚津市の水族館。水槽の床に仰向けになった魚が。コバンザメの一種で名前は「バンちゃん」といいます。映像を早回ししても動きません。
来館者 「心配ですね、動かないと…」 「生きてるのかなと…」
コバンザメは普段、頭にある小判のような形の吸盤でサメやクジラのお腹に吸い付き移動し、餌(えさ)のおこぼれを食べて生きていますが、「バンちゃん」は床から動きません。なぜかというと…。
魚津水族館 木村知晴さん 「水槽の中では(吸盤を)くっ付けるほど大きな生き物がいない。その代わりに床にくっ付いている」
しかし、突然。
来館者 「あ!動いた!動いた!動いた!」
なぜか、動き始めました。
魚津水族館 木村知晴さん 「ダイバーが水槽の中に潜って餌をあげるが、ダイバーの目の前で餌をねだって来る」
動くのは餌の時だけ。しかも、他の魚より食い意地が張っているといいます。
食べ終えると、再び床でゴロン。この影響なのか、腹周りは通常個体より1.5倍ほど大きいということです。