海中展望塔に穴が開けられ、営業ができなくなっています。海の中から穴を開けた“犯人”が明らかになりました。
高知県にある、53年前に開館した海中展望塔。水深7メートルの海中に設置された場所から海中の魚などを見ることができます。
穴が開けられて床全体が浸水していたため、臨時休館に。
足摺海底館 宮地寿和主任 「正直、海水が入った時はもう本当にこれは大変だなという思い」
なぜ穴が開いたのか、それは…。
足摺海底館 宮地寿和主任 「ウニが外壁をかじって長年にわたり、どんどん進んでいって穴が開くに至った。餌(えさ)になる藻をかじっている間に一緒に食べていって(壁が)削れていった」
ウニによる浸水。“展望塔の壁”に付いた藻をウニが食べ、壁ごと浸食。そこに海水が入り込み、さびて直径5ミリほどの穴が開いていたといいます。
足摺海底館 宮地寿和主任 「ウニが穴の中に入っていて、奥の方に漏水の穴が見つかった。初めての事例。開館から53年経っているが、その辺りのメンテナンスはやっていなかった」
ウニに穴を開けられてしまった海中展望塔ですが、無事に修理を終え、8日に営業を再開するということです。