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“首都圏の奥座敷”に外資参入 昭和の社員旅行 人気の温泉 外国人観光客も増加

経済

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 昭和の時代に人気を集めた山梨県の観光地で、中国などの海外資本の宿泊施設が増えています。それにともない、新たな課題も浮上しています。

■にぎわい取り戻しつつある温泉街…課題も

 山梨県笛吹市の石和温泉。古くから名湯として知られ、新宿から1時間半ほどで行くことができる温泉街です。

茨城県から来た人 「人も温かいし、温泉の質もすごくいい。だから大好き」

 かつては社員旅行などで多くの観光客が訪れ、“首都圏の奥座敷”としてにぎわいました。しかしバブル崩壊後、客足が激減。それが今、石和温泉を訪れる外国人の観光客が増えています。

ベトナム人観光客 「(日本の)人々も素晴らしいです。とても温かいです」

 こちらの旅館は2年前に中国人オーナーが買収し、大規模なリニューアルを敢行。外国人観光客が好む和室はあえて残しました。

楽気ハウス甲斐路 宮健太支配人 「基本的には海外のお客様が5割~6割ほど。日本のスタイルを体験したいという方が結構大半」

 この温泉街に目を付けたのは、中国人の孫志民社長です。

孫社長 「中国人は温泉が大好きで、そういう施設がもし手に入ればうれしい」

 石和温泉では70件ほどある宿泊施設のうち、すでにおよそ10件のホテルや旅館が海外資本となっています。中国のSNSには…。

中国のSNS 「富士山のふもとにある旅館を譲渡します!投資のチャンス!」

 かつてのにぎわいを取り戻しつつある温泉街。しかし、新たな課題もあるといいます。

山梨・笛吹市 観光商工課 角田一満課長 「中国からのツアーのお客さんが、例えば富士山を見て東京に寄って、石和温泉に宿泊して次に出かける。(石和温泉という)地域を楽しんでいくという形がなかなか見られなくなってきている」

 一部の外資の宿泊施設が、ごみ出しのルールを守らない問題も起きています。

角田課長 「日本のルールをしっかり理解して、石和温泉郷というエリアを一緒になって盛り上げていけるような対策をしていきたい」

(「グッド!モーニング」2025年9月23日放送分より)

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