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旧香川県立体育館を巡る陳情を高松市議会で審査 再生への協議求める意見書提出を

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 旧香川県立体育館の民間による再生を目指す団体が高松市議会に対し、県と県議会に協議の場を設けるよう求める意見書を出してほしいと陳情しています。22日、市議会で陳情の審査が行われました。

 陳情を行ったのは、建築家らで設立した「旧香川県立体育館再生委員会」の委員長、長田慶太さんです。

 高松市福岡町にある旧県立体育館について、解体の手続きをいったん保留して保存・再生の可能性を検討する協議の場を設けることなどを県と県議会に求める意見書の提出を陳情しています。

 22日の高松市議会の総務常任委員会では長田さんが意見を述べる場が設けられました。

(旧香川県立体育館再生委員会/長田慶太 委員長)
「どうか今後100年、もしかしたらそれ以上、この高松市にとっても大切な場所になる可能性を秘めた今を、ともに大切に扱っていただき(たい)」

 その後、質疑が行われ、委員それぞれが陳情に対する意見を述べました。

(自民党清新会/北谷悌邦 議員)
「県の施設に対し市議会が要望を行うことは本来の役割の範囲を超えるものであります」

(自民党議員会/佐藤好邦 議員)
「やはり一番懸念されますのは倒壊。県もそのようなことを把握して解体といういうふうに私は持っていったと思います」

(市民フォーラム21/中西俊介 議員)
「(県側と再生委員会の間が)一方通行で、協議が深まっていない状況があるなと感じています。結果的に県民の皆さんが解体なのか再生なのかという是非を判断できる状況になっていない」

(無所属/太田安由美 議員)
「建築物としての価値が非常に高いものだと私も考えています、地元の建物ですけども。しっかり民意が反映される形で進めてほしい」

 委員長を除く9人で採決した結果、賛成4、反対5の賛成少数で陳情は採択されませんでした。
(賛成…市民フォーラム21の2人、公明党議員会、無所属の各1人
 反対…自民党清新会の4人、自民党議員会の1人)

 9月26日、本会議で議員全員による採決が行われます。

(旧香川県立体育館再生委員会/長田慶太 委員長)
「県議会に向けて請願書を結局出せなかったので、そういうことも含めると(高松)市議会が唯一の受け皿だったんじゃないかというふうには僕は思ってましたけど、民意の受け皿が結果的にはもうどこにもない」

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