大分で18日に発生した大規模火災で被災した住民らが22日、規制区域内の自宅などに入りました。一方、全国的に乾燥した状態が続くなか、各地で火災が相次いでいます。
■各地で乾燥 火災相次ぐ
噴き出す炎と立ち上る煙。人々の声の向こうには時折、破裂音が響きます。別角度で撮られた映像では、巨大な炎に向かって懸命に放水する消防隊の姿もみられます。
警察によると、22日正午ごろ、大分県別府市で明らかとなった火災は近隣4軒に燃え広がった後、午後1時半ごろに鎮火されました。逃げ遅れた人やけが人はいないとみられています。
全国各地で火災が頻発しています。茨城県土浦市では2階建ての住宅で火事があり、49歳の男性が足などにやけどをして病院に搬送されました。
埼玉県春日部市では中学校の近くで火の手が上がりました。
撮影者 「(発見時は)家とわかるくらい屋根も壁もあったが、スマホ取りに(2分ほど)戻ったらもうなくなっていたので、すごく早いスピードで燃えていたと思う」
■大分 大規模火災で被災者らは…
一方、火災発生から5日目を迎えてもいまだ鎮火には至っていない大分市佐賀関の火災。
被災した住民 「もうすっかり(街が)様変わりしていた」 「いやもうぱあやがな。全然、跡形もない」
住民が突き付けられたのは被災地の現実です。
22日、希望する被災者およそ40人が状況確認のため現場へ向かいました。
被災した住民(85) 「(Q.家は無事だった?)はい、そうです。安心した。もう気になっていたので」
被災した住民(83) 「(Q.(家は)大丈夫だった?)ダメです。想像以上でショック」
被災した住民(85) 「もうダメだった。家の手前の燃え具合と崩れ具合見て、絶対(自宅も)あかんと思って」
変わり果てた自宅周辺を見て落胆する人や、被災後初めて建物が確認できて安心する人などそれぞれの胸中が聞かれました。