岡山県の新しいスタジアムの整備などについて議論する県議会の特別委員会が開かれ、議員から県の態度を明らかにするよう求める声があがりました。
2025年5月に設置された、岡山県議会の「防災・環境対策・スポーツ振興特別委員会」です。
今シーズン、JFE晴れの国スタジアムではファジアーノのすべての試合でホーム側エリアのチケットが完売。試合を見たくても見られない状況が1年間続きました。
こうした状況などを踏まえ10月、ファジアーノなどのプロスポーツチームやそのサポーターらで作る団体が、新スタジアムの整備を求める要望書とともに約50万人分の署名を県と県議会に提出しました。
新スタジアムの整備について岡山県の伊原木知事は「前向きに検討する」としていましたが、県が整備にかかわるかも含め、現在まで具体的な話は出ていません。
20日の委員会でも議員から整備についてのスケジュール感や方針など質問が出たものの、県の担当者は「答えられる状況にない」などと述べました。
議員からは「土地の選定やスタジアムの在り方も、ある程度、県が主体性を持って進めないと話が進まない」「やるか、やらないかも含めてより具体的な議論ができるようにしてほしい」などと述べました。
(岡山県議会/小田春人 議員)
「県民の皆さんに利用してもらえるような施設を一緒に具体的に検討する委員会を作るかとか、そういうことをやっていかないと前に進まない。知事が答えられている以上のことを委員会で担当課長や部長が答弁することは難しいと思う」
特別委員会は11月定例県議会での知事の答弁を注視し、今後のスケジュールを決めるとしています。