2018年に富山市で発生した奥田交番襲撃事件で射殺された警備員の妻が警察の初動対応に不備があったと訴えている民事裁判の控訴審判決があり、名古屋高裁金沢支部は訴えを退けました。
この事件は2018年6月、富山市の奥田交番で元自衛官の島津慧大被告(29)が警察官を刃物で殺害したうえ、奪った拳銃で小学校の前にいた警備員の中村信一さん(当時68)を射殺したというものです。
中村さんの妻側は「島津被告が拳銃を持って逃げている可能性が高いと認識しながら周辺に避難を指示していなかった」と警察の初動対応に問題があったとし、県などに約2600万円の損害賠償を求めていました。
1審の富山地裁は「県警は中村さんが殺害される直前まで犯人が拳銃を発射する危険があったとは認識できなかった」とし、妻側の請求を棄却しました。
名古屋高裁金沢支部で開かれた今月2日の控訴審判決で大野和明裁判長は1審の判決を支持し、控訴を棄却しました。
なお、島津被告に対する刑事裁判の差し戻し審初公判は来月5日に富山地裁で開かれます。