SNS上で芥川賞作家の李琴峰さんをトランスジェンダーだと暴露した山梨県の甲府市議に、東京地裁は110万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
芥川賞作家の李琴峰さんは台湾出身で、2013年の来日前に男性から女性に性別を変更し、それを公表せずに活動していました。
しかし、2024年に村松裕美甲府市議が李さんを名指しして「身体が男性で手術もしていません」などとSNSに投稿しました。
投稿はその後削除されましたが、性別変更前の写真や氏名が新たに投稿されました。
李さん側は、これらの投稿によってプライバシーなどを著しく侵害されたとして、村松市議に投稿の差し止めや550万円の損害賠償を求めて裁判を起こしていました。
29日の判決で東京地裁は、李さんの「プライバシーに対する侵害の程度は重大」と指摘し、村松市議に慰謝料など110万円の支払いを命じました。
一方、李さんに関する投稿の差し止め請求については、「損害賠償が認められることにより、将来の村松市議の情報発信に一定の抑止力を期待できる」として退けました。
判決後の会見で、李さんは「勝訴判決が下されたきょうは歴史に刻まれる日」と話しました。