岡山県備前市の小学校で、認知症の人との接し方を学ぶ教室が開かれました。
備前市の香登小学校で開かれた「認知症キッズサポーター養成講座」です。4年生20人が参加しました。市の保健師らがDVDやテキストを使って、わかりやすく認知症を説明しました。
この取り組みは、地域みんなで認知症を理解し支えるサポーターになろうと、2007年から全国各地で開かれていて、学校の授業として行われるのは備前市では初めてです。講座では寸劇を通して認知症の人への接し方を学びました。 児童たちは認知症で家に帰れないおじいさんの寸劇を見て、どういう接し方が良かったのか考えます。
(児童は―) 「家の場所を教えてあげて案内してあげる。」
児童たちが出した意見をもとに劇が再現され、おじいさんは無事に家まで送ってもらうことができました。
認知症は2025年には65歳以上の5人に1人約700万人がかかると言われています。認知症の人と会話する時は否定したりせず丁寧な言葉で安心感を与えるといいそうです。
(参加した児童は―) 「今まで認知症っていったら全部できなくなると思ってたけど、忘れるっていうだけで、他の生活は変わらないっていうのが分かりました。」
高齢化率が35パーセントを超える備前市では、約3000人のサポーターがいて、そのうち150人ほどが小学生です。
(備前市保健福祉部介護福祉課地域包括支援センター・矢津順子 主任保健師) 「周りの方のサポートというのが大変重要になってくると思いますので、やはり1人でも理解があって認知症の方が安心して、不安なく生活ができる地域を目指していけたらなというふうには思っています。」