本と鉄道のコラボレーションです。高松市のカフェで本と鉄道をコラボさせた、珍しい取り組みが行われています。
高松市瓦町にあるブックカフェ・バー「半空」。店内には純文学を中心とした約1000冊の本が並び、コーヒーやお酒を飲みながら読書を楽しむことができます。 「半空文学賞」は、お店のマスター、岡田陽介さんが2年前から始めた手作りの文学賞です。毎年1つのテーマを設定し、A4用紙1枚分の作品を募集。応募作品は店に置いていて訪れる人がお気に入りの作品に投票して大賞を決めます。
3回目となる今年のテーマは「ことでん」。ことでんにまつわる小説を募集しています。フィクションでもノンフィクションでもストーリーになっているものだと何でもオーケーです。
実際に電車に揺られながら、ことでんの真鍋社長と半空のマスター岡田さんにお話を伺いました。
(半空の店主 岡田陽介さん) 「僕も高校時代にことでんに乗ってたのですが、車両内でことでんにまつわるエピソードが読めたら素敵だなと思っ て、思いつきで真鍋社長に相談させていただきました」 (ことでん 真鍋康正社長) 「本を読むのは大好きで、小説もよく読みますので、私もことでんについての小説をたくさん読みたいと思っています」
真鍋社長の頭にあったのは、フランスの地下鉄の駅にあるという「物語の自動販売機」です。乗客が列車の待ち時間や電車に乗る時間にあわせて、思い思いの長さの物語を手に入れることができれば、ことでんがもっと楽しくなるはず。そんなとき、岡田さんから文学賞の提案がありました。
(ことでん 真鍋康正社長) 「私も電車に乗る体験を面白くしたいなと、そういう取り組みをいろいろやってきましたんで、これはちょうど良い機会だと思ってのっかりました」
第3回半空文学賞は、今月1日から来年の1月31日まで応募を受け付けています。入賞した作品はことでんの主要駅で 日本語と英語訳がついた冊子として配布されるほか、車内の中吊り広告などでも掲示されます。
(ことでん 真鍋康正社長) 「多分ことでんに乗ったことがある人、お子様から年配の方まで、電車も100年走ってますのでいろんな方がいると思うんですけれども、年齢層も幅広く、募集いただきたいと思います」