ことでんの踏切で遮断機が下りないトラブルが相次いでいることから、ことでんは21日会見し、真鍋社長が辞任する意向を示しました。
(高松琴平電気鉄道/真鍋康正 社長)
「私の社長の交代ということも含めた、役員体制の刷新というのを今検討しております」
ことでんによりますと19日午後8時30分ごろ、高松市の円座踏切で上下線あわせて2本の電車が遮断機が下りないまま踏切を通過していました。
ことでんでは、2023年の7月にも踏切の遮断機が下りないなど、2015年度以降同様のトラブルが相次いでいて今回で17件目です。
これを受けて、ことでんは21日会見し、陳謝するとともに、より安全対策に力を入れられる新しい体制をつくるために、真鍋康正社長が辞任する意向を示しました。
ことでんでは今後、他社や外部の専門機関から情報を収集しつつ、踏切の確認灯を大型化したり、運転士への安全教育を強化したりすることにしています。
真鍋社長辞任に伴う新しい役員体制については、来週中に開かれる取締役会で正式に決定する方針です。
一方、ことでんに対し補助金を出している香川県も池田知事が「踏切トラブルが発生していることは大きな問題である。再発防止をお願いしたい。県からも強く働きかけを行っていく」と強い遺憾の意を示しました。