ウナギの旬は、実は冬なんです。岡山県津山市の会社が養殖しているウナギが旬を迎え、着々と出荷の準備が進んでいます。
津山市の山の中にあるウナギの養殖場に案内してもらいました。実はこの養殖場のウナギの旬は天然のウナギと同じで冬なんです。
(RBCコンサルタント/杉山謙心 養殖部長) 「夏に食べた餌を蓄えているので脂の乗った、冬の締まった、本当に天然に近い味になっています。」
このウナギを養殖しているのは、水質浄化を手掛ける津山市のRBCコンサルタントです。この会社が製造する水質浄化材「バクチャー」は、バクテリアなどを活性化させ有機物を分解し、水をきれいに保ちます。
ウナギの養殖は、水がすぐに汚れるため大量の水が必要になりますが、バクチャーを使うと水を替える必要がありません。この効果を知ってもらおうと、2011年ごろからウナギの養殖を始めました。
(RBCコンサルタント/杉山謙心 養殖部長) 「近くに大きな川もないですし井戸水もないので、そういった中で、循環で養殖できるっていうのがうちの強みだと思ってます。」
一般的なウナギ養殖は、12月頃から獲れ始めるシラスウナギを半年程度育てて、土用の丑の日に合わせて出荷します。成長を早めるために水温は常に25度以上に保ちます。
ここでは温度管理はせず、出荷まで約1年以上育てる必要がありますが、天然のウナギと同じように冬に脂が乗っておいしくなります。
ここで育てたウナギは「つやま青うなぎ」のブランドで、今シーズン1万5000匹の出荷準備が整っています。一方で、冬でウナギの需要は少なく、今後はスーパーで試食・販売をするなど販売ルートとブランドの認知の拡大を目指します。