かつてイ草製品で栄えた岡山県早島町で伝統のイ草と卓球を組み合わせた町おこしが行われています。
(早島中学校/石津 希実 実行委員長) 「少しでもみなさんがイ草と出会っていただけるとうれしいです」
岡山県早島町の早島中学校で開かれた「早島IGUSAラケット大会」には早島町民や生徒など合わせて152人が参加しました。 この卓球大会で使うラケットのラバーには畳表。グリップには畳縁が使われています。大会は早島中学校の2年生、全員で企画しました。ラケットを作ったのも中学生。地元の企業からもらった畳表を切って市販のラケットに貼ります。生徒たちは開発部、企画部、広報部など5つの部に分かれて去年の11月から準備してきました。
(開発部の生徒) 「やっぱり早島町ではもう、い草は育ててないので昔の存在だと思ってました。早島町民の人たちには早島の魅力をもっと知ってほしいし、早島町民でない人にもこんなことができるんだっていうことを知ってほしいです」
大会はダブルスで行われました。
(参加者で最年長81歳はー) 「もう四苦八苦でね、楽しい、もう孫みたいなんとやらせてもらってありがとうございます」
(参加した保護者はー) 「部活を見ることはあるけど、自分が一緒に競技することはなかなかないので楽しいです」 「Q.勝ち進んで息子と対戦したら? 全力でいきます」
(早島町/中川 真寿男 町長) Q.大人気ないスマッシュを打っていたような? 「笑…つい本気になりました。このへんからまた新しい活路をね、見い出していければと思う」
地元で特産だったイ草を語りつぐ卓球大会。町民と中学生が世代を超えて一緒になって楽しんでいました。
(企画・参加した生徒はー) 「初めてだったけど、楽しかったです」 「これからも後輩たちに卓球大会を続けていってほしいです」