高松城跡の保存と活用を考える会議が香川県高松市で開かれ、国の重要文化財「披雲閣」の一部の耐震補強工事案が示されました。
専門家らで作る「史跡高松城跡整備会議」が高松市の玉藻公園にある披雲閣で開かれました。
現在の披雲閣は1917年にできたもので、耐震性に問題があります。6日の会議では利用者が多い「蘇鉄の間」の耐震補強工事について、市の担当者らが鉄骨で補強する案と木の柱で補強する案を示し、具体的な内容について現場で説明しました。
専門家からは「2つの案の良し悪しを比べるための材料が少ない」「見た目に配慮した工事が必要」といった意見が出ました。
(大阪市立大学/谷直樹 名誉教授) 「耐震補強は大事なんですけども、歴史性とか意匠とかそういうところもきちんと踏まえるということが大事」
高松市は、2020年度中に着工したいとしています。