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新屋島水族館 高松市が「公設民営方式」でリニューアルへ 香川

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 施設の整備に公的資金を投入します。老朽化が進む高松市屋島山上の新屋島水族館について大西市長が「公設民営方式」でリニューアルする方針を明らかにしました。

(高松市/大西 秀人 市長) 「公的資金の投入を前提としてDBO方式と呼ばれる公設民営の手法によるリニューアルが最も適しているという判断にいたっているところでございます」

 8日に開かれた高松市議会の代表質問で明らかにしたものです。  新屋島水族館は、香川県三木町のアクリルパネルメーカー、「日プラ」が2006年から運営しています。日プラは、施設の老朽化を理由に2014年に閉鎖する方針を示しましたが、存続を求める声を受けて撤回しました。

 そして高松市がリニューアルに向けて去年9月から官民が連携する手法を用いた事業の実現可能性調査を行い、「民間単独では初期投資を回収するだけの利益の確保は難しい」と結論づけました。

(記者) 「屋島は瀬戸内海国立公園の一部であるため国の規制が厳しく水族館も現在の敷地以上に広げることができません。こうした制約の多さが民間単独でのリニューアルの大きな壁となりました」

 今回、大西市長が表明した「DBO」と呼ばれる公設民営方式は、行政が施設の建設資金を調達し、設計・建設・運営を一括して民間に委託するものです。高松市では関係者や専門家らと議論を進め、新年度中にリニューアルの基本構想を定める方針です。  大西市長は去年12月、KSBのインタビューに対してこう答えていました。

(高松市/大西 秀人 市長) 「子どもたちが楽しめるような、そんなに大きくはないんだけどもすごいユニークで、ここは面白いものがあるぞという水族館になればなと思っています」

(徳島から遠足で水族館に来た特別支援学校の先生) 「屋島は近いしスタッフの方も親切で柔軟に対応してくださるので閉鎖せずに建て直しでいっていただけると助かります。ありがたいです」


(孫と水族館に来た高松市民) 「いいんじゃないですか。費用対効果もあると思いますけど、何もなくなると本当にさびれちゃいますから」

 屋島活性化のカギを握る水族館のリニューアル。去年7月からはドライブウエイが無料化されましたが山上へは、車以外のアクセス手段がないことも「課題」となっています。  8日の市議会で大西市長は2004年に休止したケーブルカーの再運行について設備の老朽化と採算性の見通しから「実現は困難」と述べました。  一方で、瀬戸内海の多島美や夕景と夜景を楽しみながら移動できる「ロープウエイ」など新たな観光ルートの創出に向けたニーズ調査を新年度から行う考えを示しました。

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