施設の改修工事のため4月から約2年間休館する高松市の新屋島水族館がリニューアル後のイメージを公開しました。
高松市の屋島山上にある新屋島水族館は開業から55年が経ち、施設の老朽化が進んでいるため4月7日から休館し、2027年春にリニューアルオープンする予定です。
イルカやアザラシがいる屋外のスペースはそのまま活用し、老朽化した建物を建て直します。
2階建ての施設を2つ作り、大型の淡水魚が入る水槽や海の生き物と触れ合えるコーナーなどを設けます。
1番の目玉は、親会社であるアクリルパネルメーカーNIPPURAの技術を生かしたドーナツ型の水槽、「回遊水槽」です。
開館当初に話題を集めましたが、20年ほど前に取り壊しました。リニューアル後はさらにパワーアップさせた形で2階はドーナツ型の外側から、1階は内側から魚を楽しめるようにするということです。
1階のイメージは公開せず、リニューアルオープン時にお披露目するとしています。
(NIPPURA/敷山靖洋 社長)
「エリアの中の子どもたちにとって楽しんでもらえるような、またリピーターとして来てもらえるような施設を一番に重きを置いています」
リニューアルに向けて水族館と高松市は屋島山上の集客施設の充実などを目的に連携協定を結びました。高松市は工事にかかる費用を「ふるさと融資制度」を使って支援するとしています。
また、リニューアル工事期間中、市は、移転により空きスペースとなる高松市中央卸売市場の旧青果棟を貸し出します。水族館は約1200平方メートルのスペースに、ペンギンやコツメカワウソなどを展示する予定です。
「市場水族館」という名前でゴールデンウィーク前のオープンを目指しています。
市場水族館の入館料は大人500円、小学生以下が300円です。ちなみにイルカやアザラシ、マナティは屋島で留守番するということです。