岡山県瀬戸内市の宿泊施設で飼育されていた大型の鳥「エミュー」の行方が22日からわからなくなっています。周辺では、捜索と警戒が続いています。
いなくなったエミューは、瀬戸内市邑久町虫明の宿泊施設「岡山いこいの村」で飼われていました。
22日午前10時ごろ、エサやりにきた従業員が飼っている5羽のうち、1羽がいなくなっていることに気付きました。いなくなったのは、10歳ほどのメスで、高さは150センチほどです。
エミューが飼われていた場所は、鉄柵とアルミパイプなどで囲われていました。
(記者) 「こちらはエミューが飼育されている中になります。許可を得て、入れていただきました。中を見渡してみたんですけれども、柵が壊れている場所や、爪あとなどは見当たりませんでした」
(岡山いこいの村/役重学 支配人) 「開けっ放しになってたいうことはなくて、ここから出たか。飛び越えてでたかの2種類ですね」
エミューになにが起きたのでしょうか?
いなくなる前日までは、特に変わった様子はなくおとなしくしていたそうです。従業員は22日から、捜索を続けています。
24日は、施設の裏山などを探しましたが、エミューの羽やふんなどの手掛かりすら見つかりませんでした。
(捜索した従業員はー) 「なかったですね。音に敏感で臆病な動物ってきいていますから。私たちの足音、砂利を踏む音で、ガサガサっと音がすればまだね。そういう形跡も全くなかった」
エミューは、最大で時速50キロメートルで走るともいわれていて、無理に捕まえようとするとパニックを起こして逃げる可能性があります。
(岡山いこいの村/松本博之 獣医師) 「エミューそのものはものすごく臆病ですから、やっぱり一番危険なのは、エミューをつかまえようとして爪で引っかかれる。これが一番恐ろしいです。」
施設近くの小学校では、24日朝の登校時間の見守り活動に警察官が警戒にあたりました。エミューの捜索は、25日も続けられる予定です。
宿泊施設側はエミューを見つけた場合は、刺激せずに瀬戸内警察署(0869-34-6110)に連絡をしてほしいと呼びかけています。