ここ数日、瀬戸内海でイルカの群れが相次いで目撃されています。
7日は、神戸市の須磨海浜水族園の学芸員、中村清美さんが岡山県沖を調査するということで、私たちも同行させてもらいました。
中村さんは、スナメリなどイルカの仲間が専門で、瀬戸内市の牛窓周辺でも10年近く調査を行っています。 ここ数日、瀬戸内海ではイルカの目撃が相次いでいます。ツイッターなどSNSにも多くの動画が投稿されています。 私たちは、中村さんとともに牛窓周辺から、西に向かってイルカを捜索。約4時間後…
(記者) 「あそこ!背ビレが見えるのが分かりますか?グルグル周っています。イルカですね~。あっ、跳ねました」
この日遭遇したイルカの群れは、少なくとも40頭以上。群れで同じ方向に向かって、水面を飛ぶように泳ぎます。間近でみるとかわいい目をしています。
ドーナツ状の泡、バブルリングも見られました。三角形の背ビレが目立ち顔には突き出たくちばしが見られます。 瀬戸内海に生息するスナメリは背ビレがなく、顔つきも異なります。
(須磨海浜水族園/中村清美 学芸員) 「行動とか、体のフォルムとか、見ているとミナミハンドウの疑いがあるかな?ミナミハンドウイルカは本来は暖かいところで、日本周辺だと、小笠原や(九州の)天草のほうにいるのが確認されてますね。瀬戸内海で見られるというのは 非常に珍しいことだと思います」
(Q.どういうことが考えられるんでしょうか?可能性として) 「難しいですね。魚を追いかけて入ってきたのかもしれないし、天敵に追われて入ってきたのかもしれないし・・・イルカに聞いてみたいですね」
中村さんは、イルカの正確な種類や瀬戸内海に入ってきた理由などを今後調べたいと話していました。