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鍵は「自立支援」介護施設の職員が技術を競う大会 介護ロボットも展示 香川

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 キーワードは「自立支援」です。香川県の介護施設の職員らが介護の技術を競う大会が高松市で開かれました。

 今年で5回目となる「かがわ介護王座決定戦」です。  香川県の11の施設から33人が出場し、3人1チームで食事や排せつ、入浴などの介護技術を競いました。

 施設で職員の指導などを行っている介護福祉士が「コミュニケーションがとれているか」や「安全に介護できているか」、「自立支援をしているか」という点で審査を行いました。

(実演の様子) 「お湯をかけていただいてもよろしいですかね。ご自分でされることがリハビリにつながっていきますので、足元からゆっくりお湯をかけていただいてもよろしいですか」

 職員が全て手伝うのではなく、自分でできることをやってもらうことが重要なんだそうです。

(参加した 社会福祉法人松寿会/山本博子さん) 「今回は依存心が強い方(という設定)で、やってもらいたい気持ちが強い方だったが、それを介護の職員が手伝ってしまうと、自分ができる力を奪ってしまうので、極力自分でやってもらうように、自分でやっていただくことに対して嫌な気持ちにならないような声かけを心がけました」

 そんな「自立支援」を後押ししてくれるのが介護ロボットです。

(佐田志歩リポート) 「こちらは電動歩行器です。ほんの少しの力で動くのでイメージ的には電動自転車のような感じです」

 これまでは歩行器が使えなくなると車椅子に移行する人がほとんどでしたが、電動歩行器を使って自分の力で歩くことで、健康寿命を伸ばす効果が期待できます。

 アニマルセラピー効果が期待できるロボット「パロ」もあります。かわいいパロと触れ合うことで認知症の症状である暴言や徘徊を防ぐ効果があるそうです。


 このほか、施設の利用者の安全を見守るセンサーなどが会場に展示されました。人手不足が深刻な介護の現場で役立つ商品の需要が高まっているようです。

 介護ロボットはまだ高価なものが多いのですが、将来的には大量生産で価格が下がり、介護現場で活用されることが期待されています。

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