最新のおりでサルの被害に備えます。岡山県吉備中央町でサルから農作物を守るためのセミナーが開かれ、参加者が対策法や捕獲方法を学びました。
近年増加するサルの農作物被害の防止に向けて備前県民局が初めて開いたもので、地元の農家や猟師など約70人が参加しました。
(野生鳥獣対策連携センター/中村幸子 部長) 「多いと100頭くらいの群れが一度にやってくるということで、短い時間ですごく大きな被害を出してしまうという特徴があります」
岡山県吉備中央町の今年4月から10月までのサルの捕獲数は35頭で、去年の同じ時期と比べて16頭増えています。
(記者) 「捕獲おりの中です。下にはワイヤーの仕掛けがあり、引っ掛けると柵が閉まりサルが捕獲できます」
開発中の、センサーで中に入ったサルやイノシシを感知できる捕獲おりです。参加者は最新の遠隔操作を用いたおりを見学しました。
(参加者はー) 「いずれにしても個体を減らすということ以外には被害を減らすことにはならないので、これ(おり)は絶対必要なことだと思います」
「設置をしたいのだけど、町が助成金があるかないかということと思うんですけどね」
(備前県民局 農畜産物生産課/松岡善博 課長) 「(イノシシなどと比べて)違ったやり方でしていかないとなかなか被害軽減は難しいので、地域がある程度まとまって取り組んでいかないと守れないと」