17日、香川県観音寺市で突風が発生し、屋根が飛ばされるなどの被害が出ました。高松地方気象台ではこの突風は竜巻の可能性が高いと見ています。香川県での発生は8年ぶりです。
(記者) 「きのうの突風により、2階建ての建物の屋根が約70メートル離れたこちらまで吹き飛ばされました」
17日午前11時15分ごろ、観音寺市の室本町や八幡町で非常に強い風が吹きました。この突風により、八幡町の施設の屋根が縦 約10メートル、横 約20メートルにわたって飛ばされました。
また、施設の西側にある農業用のハウスではビニールシートが破れたり、骨組みが崩れたりしたほか、牛舎の屋根にも被害が出ました。けが人はいませんでした。
(近所の人はー) 「11時半くらいにバリバリバリと瓦の砕けるような音がして、そこの空き地のところから向こうに流れていった感じですね」 「こっち通ったのは今までで初めて」
高松地方気象台は17日午後、現地に職員を派遣して被害の状況などを確認しました。その結果、被害が帯状に分布していたことや、移動する渦を見たという複数の目撃情報があったことなどから、突風を「竜巻と推定した」と発表しました。風速は約40メートルでした。
気象台によりますと竜巻が発生した当時、現場付近は積乱雲が通過していて、やや強い雨が降っていました。香川県で竜巻が発生したのは、8年ぶりです。
(高松地方気象台/芝本章宏さん) 「黒い雲が近づいてきてその黒い雲の下から、垂れ下がってきたような時は気をつけていただきたい。見えたらすぐに、丈夫な建物の中に逃げていただきたい」