岡山県瀬戸内市の「山鳥毛」の購入プロジェクトです。市は寄付の不足分を、財政調整基金で補う方針を撤回する意向を固めました。
瀬戸内市が購入を目指している国宝の太刀「山鳥毛」は、上杉謙信の愛刀として知られています。瀬戸内市は刀の購入費や展示施設の改装費など、あわせて6億円をクラウドファンディングやふるさと納税などの寄付でまかなう計画でした。
しかし寄付金は思うように集まらず武久顕也市長は2月、不足分の4億3000万円を財政調整基金で立て替えて刀を購入する議案を議会に提案しました。しかし、5日、刀の所有者が寄付が集まるまで売却を待つ意向を示したため、瀬戸内市は議案を撤回する意向を市議会に伝えました。
市は従来の計画通り寄付を集めて購入する方向で、改めて協議することにしています。