バスの運転手に異常が起きた時に、緊急ブレーキをかける装置の導入が進んでいます。
岡山市の下電観光バスでは、8人の運転手がEDSS「ドライバー異常時対応システム」の操作方法を学びました。
EDSSは、運転手に異常が起きた時に、運転席の横にあるスイッチを押すとブザーが鳴り、バスが停止するシステムです。ランプが付き音が鳴ることで周囲にも異常を知らせます。
(記者) 「乗客が運転手の異常を察知した時も、一番前の座席にある上のこのスイッチを押すとバスが停まります」
導入のきっかけは、2016年に長野県軽井沢町でスキー場に向かうツアーバスが道路わきに転落し、乗客と乗員合わせて15人が死亡した事故です。
国土交通省によると、バスの運転手の健康状態による物損事故や人身事故は、2017年に全国で15件起きています。
(下電観光バス/吉田直樹 取締役部長) 「バスで行くと乗り換えがなく目的地まで行けると。安全運転に心掛けるというのが一番ですけれども、それをサポート的にこういう機械で補ってもらうということで考えております」
下電観光バスではEDSSを搭載したバスを、3月から3台運行していて、今後も順次入れ替えていく予定です。