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豪雨で被災した児童たちが仮校舎で卒業式 式後、8カ月ぶりに母校へ 岡山・真備町

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 西日本豪雨で被災した倉敷市真備町の川辺小学校の卒業式が23日、仮校舎の薗小学校で行われました。

(記者) 「川辺小学校の児童が入場してきました、6年間通った学校で卒業式をすることはできませんでした」

 倉敷市真備町の薗小学校で行われた卒業式には、川辺小学校の6年生51人が出席しました。川辺小学校は西日本豪雨で校舎が浸水し、児童は去年10月から近くの薗小学校に建てたプレハブ校舎で授業を受けていました。卒業生も51人全員が被災しました。

 藤原永遠くんは現在、市内の別の地区のみなし仮設住宅で暮らしています。通学はバスで30分以上かかるようになりましたが、同級生と一緒に卒業したいという思いから転校はしませんでした。

(川辺小学校/本多卓郎 校長) 「不安な日々が続いたことでしょう。皆さんはあすを信じ、歯を食いしばり、その瞳は前を向いていました」

 保護者からサプライズが-

「大変なことがたくさんあると思いますが、私たちは全力で支えます」 「あなたたちがいなければ私たち大人も、頑張ることができなかったかもしれません」 「本当に卒業おめでとう」

 式が終わると児童は川辺小学校に移動。6年間通った学び舎で同級生と記念撮影しました。川辺小学校での思い出を作ってもらおうと、PTAが企画し学校を開放しました。

(卒業生) 「自分が育ってきた小学校でできなかったけど、薗小学校でさせていただいて感謝の気持ち」

 みんなしっかり思い出が作れたようです。

 藤原永遠くんも、8カ月ぶりに教室に足を踏み入れました。

(藤原永遠くん) 「机とか全部なくなって寂しい。川辺に戻れるようにお母さんにお願いして早く戻りたい」

 卒業生のほとんどは4月から真備町の真備東中学校に通います。


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