海で遊ぶ機会が増える夏を前に、岡山県警が玉野市の渋川海水浴場で船やヘリコプターを使った水難救助訓練をしました。
訓練に参加したのは、岡山県警の警察官など28人です。訓練は、海で泳いでいた人が沖に流されて見えなくなったという想定です。
(記者) 「船からでは、見つけられない水難者をヘリコプターで捜索しています。」
出動したのはヘリコプター、「わしゅう」です。普段は岡南飛行場に常駐し、渋川海水浴場には飛行し始めてから5分ほどで到着します。
「わしゅう」は陸上の警察官からの情報をもとに流された人を見つけると、その近くに「シーマーカー」と呼ばれるボールを落とします。 シーマーカーは水に落ちると色が出るボールで、水上で捜索する小型の船に場所を知らせます。シーマーカーの場所に船が向かい、流された人を助けだします。
水難救助訓練は、陸・海・空の連携と救助技術の強化を目的に毎年行われています。
(初参加の警察官はー) 「日頃は陸上で仕事をしているんですけど、海の上ということで、いつもよりも勤務員の連携が大切だということを感じました」
去年、岡山県で起きた水難事故は24件で、15人が死亡しています。そのうち6件は海で起きています。
(岡山県警 地域部地域指導官/植野幸治さん) 「各警察署でそれぞれこういった水難救助訓練をして誰でも対応できるような体制をとるようにしていきたい」