プロバスケットボール、香川ファイブアローズのヘッドコーチが、選手に暴力行為や暴言を繰り返したとしてBリーグから職務停止処分を受けました。
1年間の職務停止処分を受けたのは、香川ファイブアローズの衛藤晃平ヘッドコーチ(36)です。
Bリーグによりますと衛藤ヘッドコーチは2017年12月、試合後のロッカールームで選手を蹴ったほか、練習中に顔面を平手打ちするなどしました。 また、2シーズンにわたり選手やチームスタッフに暴言を吐いていました。
(香川ファイブアローズ/衛藤晃平 ヘッドコーチ) 「私の世間知らず、未熟さ、指導能力の不足が招いた結果だと思っています」
衛藤ヘッドコーチは、「選手の言動を改善しようという思いで、その後のフォローもしていたつもりだが、許されることではない」と話しました。ヘッドコーチの辞任を申し出て、受理されています。
(記者) 「シーズン開幕1カ月半を切ったタイミングで、ヘッドコーチが不在になるという事態を招いたのは、クラブ全体としての問題への認識の甘さだと言わざるを得ません」
去年1月、Bリーグに匿名の通報がありましたが、クラブは内部調査の結果、「事実はない」と回答。また、シーズン後の面談での複数の選手からの訴えにも具体的な対応をしていなかったとしてクラブと村上社長、津田エグゼクティブコーチも制裁金などの処分を受けました。
(記者質問) 「クラブ側が問題をなかったことに、穏便に済ませよう、隠蔽しようとしたという見方もできるが」
(ファイブアローズ/村上直実 社長) 「隠すとかそういったことは一切したくありませんので。あればそのまま事実として、是正していかなければと思ってます。パワーハラスメントということの認識が薄いのもあったのかと、今思えば反省しますけども」
ファイブアローズはできるだけ早く後任のヘッドコーチを探します。村上社長も進退を検討するとしています。
衛藤ヘッドコーチはチームのファンに対し、「間違った方法でチーム強化に励んでしまったことは、申し訳ない気持ちでいっぱい」だとした上でこう話しました。
(香川ファイブアローズ/衛藤晃平 ヘッドコーチ) 「自分がこんなお願いをする権利がないことは分かっているが、残った選手たちをとにかく支えてほしいと思います。いま選手たちは私のせいで辛い状況だと思います。それを乗り越えるために」