細胞の老化を抑制し長生きにつながる遺伝子を、吉備国際大学の研究チームが世界で初めて発見しました。
細胞の老化を抑制する遺伝子を発見したのは、吉備国際大学の加納良男教授らの研究チームです。加納教授らによりますと、今回発見された遺伝子をマウスに投与したところ、投与していないマウスより約20パーセント長く生きたということです。
さらに、この遺伝子を投与したマウスは通常より内臓脂肪が多いいわゆる「メタボ体質」でしたが、糖尿病やがんなどを発病しませんでした。
遺伝子を解析したところ、糖尿病とがんを引き起こすそれぞれの遺伝子を抑制する働きが見つかったということです。
(吉備国際大学/加納良男 教授) 「(この研究に)おおかた15年かかっておりますので、よくこれだけ大学も我慢してくれたなと感謝しております」
今後、この遺伝子が人体にも投与できるような薬などの開発が期待されます。