高速道路を逆走している車を安全に停止させる訓練が、香川県坂出市で行われました。
(訓練の様子) 「上り線の溝辺PA付近をシルバー色の乗用車が、加治木方面へ逆走中の模様」
(記者) 「管制センターから通報を受けたパトロール隊は、順行車の安全を確保しつつ、逆走する車の確保を試みます」
坂出市で行われた訓練には、ネクスコ西日本とグループのパトロール会社から合わせて約180人が参加しました。 訓練は、高齢者の男性が運転する車が高速道路を逆走しているという想定です。
まず、駆けつけたパトロール隊が管制と連絡を取り合いながら逆走車の位置を把握し、他の車を安全な場所に避難させます。 そして、発炎筒をたいたりコーンを置いたりして逆走車のドライバーに異常を伝えます。
車を停止させる場所は、見通しがよく逆走車が突っ込んできても逃げるスペースがある所を選びます。安全に車を停止させたら、丁寧に現状を伝えます。
(訓練の様子) 隊員「申し訳ありませんが、エンジン停止してもらってよろしいですか?どこに向かわれてました?」 運転手「宮崎の方に…」 隊員「進まれている方向、鹿児島方面ですよ、宮崎は反対方向」
香川県警によりますと、県内の高速道路では今年に入って5件の逆走があり、このうち1件は事故につながっています。 また、5件中3件が高齢者の運転によるものでした。
(西日本高速道路サービス四国 川之江基地/大窪秀治 主任) 「逆走事案これは、ご高齢者に限った話ではなく若年層でも十分起こりうることであります。いち早くその車両を停止させるよう努力したいと思っております」