岡山後楽園でコケに親しむ観察会が5日、開かれました。
(記者) 「体勢を低くしてみると、地面を這ってる様子が分かりますね」
ハイゴケは名の通り、這うように地面を覆うのが特徴でコケ球などにも使われます。コケの観察会は植物に興味を持ってもらおうと岡山後楽園が企画したものです。
講師は岡山後楽園の栗坂智人さん。申し込んだ10人と園内を散策しました。
やや湿った場所を好むコツボゴケです。
(岡山後楽園 主任技師/栗坂智人さん) 「透明感が美しいコケで非常に愛されてるというか、コケの中でも美しさが際立つコケの一つ。コケって生息場所が地面に生えているだけじゃなくて、木の幹の方にも生えたりします」
参加者はルーペやスコープを使い、木の幹についたヤスデゴケを観察しました。
(記者) 「こっちのコケはちょっとゴワゴワしてますけど、こちらはビロードの様な滑らかさですね。コケも種類によって全然違いますね」
コケは手触りの違いも面白いところです。
(栗坂智人さん) 「木に張り付いて見てる姿が何してるの?とよく聞かれた」
岡山後楽園によると園内には約80種類のコケが確認されています。
ネズミの尻尾に例えられたネズミノオゴケや、明るく光沢があり、やわらかい印象のヒツジゴケ。細くちぢれた葉が特徴のコバノチョウチンゴケも見つかりました。
(栗坂智人さん) 「これなんかは触ってみて下さい。ものすごい気持ちが良くフカフカしてますので」
スギゴケの仲間は姿が樹木のスギに似ています。
5日は約10種類のコケを観察しました。
(参加者はー) 「後楽園にはよく来るんですけれども、今度からは下の方にも注目してコケを楽しみたいと思います」 「見た目もかわいいですけど、触った時のモフモフ感といいますか、すごく面白かったです」
(栗坂智人さん) 「日本庭園にとってコケは無くてはならないもの、そして古くから伝わって来てるものだと思いますので、美しさであり楽しみ方を見てもらえたらと」