1月21日、香川県琴平町では環境にやさしく、見た目もかわいい低速電動バスの実証実験が始まります。検証するのは、「町民」と「観光客」への効果です。
21日に運行を始める低速電動バス「琴平町コトコト感幸バス」。 この事業は、環境省と国土交通省が進めている「グリーンスローモビリティ関連事業」として行われます。
環境にやさしい乗り物で地域の交通課題を解決していくことが目的で、琴平町では2019年4月に3週間の実証実験が行われました。 2020年1月21日に始まる実証実験は「最長3年」と、長期にわたって行われます。その中で、「高齢者の外出機会の創出」や「観光客の滞在時間延長」につながるのかなどを検証します。
「琴平町コトコト感幸バス」は、速度が20キロ未満のためシートベルトは不要です。また大きな窓からのんびりと景色を楽しめます。町役場を発着点に量販店や病院を回る3つの「地域住民向けのルート」と、金丸座などを回る「観光客向けルート、あわせて4つを曜日ごとに運行します。 2021年の3月までは運賃が無料です。
(試乗した人はー) 「もっとゆっくりかと思っていたが、思ったよりも速くて快適でした」 「窓が大きかったので町並みがすごく見えるかなと、楽しく観光できるかなと思いました」
(琴平町/片岡英樹 町長) 「免許証を手放した方にも足として期待されてますので、『町民の足』として、『観光の目玉』として、このバスを多くの人に愛して、また乗っていただきたいと思っています」
琴平町は町民の約4割が65歳以上の高齢者です。町内を走る循環バスはなく高齢者の移動手段を確保することが課題となっています。 町では利用者へのアンケートなどを行いながら改善を重ねる方針です。