中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大し感染予防のためのマスクが不足している問題を受け、岡山県が12日、備蓄しているマスクを医療機関などに配りました。
岡山県では備蓄しているマスク約13万枚のうち、約10万枚の無償提供を決めました。このうち約8万6000枚は岡山市と倉敷市をのぞく県内9つの保健所と支所、残りの1万3000枚は岡山県と友好提携している中国の江西省と中国東方航空に提供します。
備前保健所にも12日、病院や高齢者入所施設などの職員が次々と訪れ、マスクを受け取っていました。1施設当たり上限500枚の提供です。
(医療機関の職員はー) 「(マスクを)注文しているが全然入ってこない状態なので、今回配布してくれて助かっている」 「高齢者がほとんど入院しているので感染が一番怖い。ありがたいと思っている」
(岡山県保健福祉課/渡辺正 課長) 「マスクが本当に必要な方に届けばいいと考えている」
今回、マスクを受け取れなかった施設もあり、岡山県が今後の対応を検討しています。