岡山県新見市の山里に、春の訪れを告げる花「アテツマンサク」が見頃を迎えています。
冬枯れの山肌を黄色に染める「アテツマンサク」はリボン状の花びらが魅力です。アテツマンサクは「植物学の父」とも言われる植物学者、牧野富太郎が1914年に山中で発見したマンサクです。 当時、新見市が阿哲郡だったことから名づけられたもので、今では「新見市の花」として親しまれています。
新見市大佐地区の柴田光政さんは自宅の裏山に約1000本を栽培しています。しかし、ここ数年衰弱している木が増え、花を付けるのは1割ほどになっています。
(柴田光政さん) 「マンサクはね、年々減少してきているんです。十数年前からね」
近年、地域のアテツマンサクにも花を付けない木や枯れる木が目立つようになったと語る柴田さんは、病気に強い品種から種を取って苗を育て保護活動に努めています。
古くから愛されてきた新見市のアテツマンサクは、3月中旬まで楽しめます。