収穫時間の短縮に役立てます。アスパラガスの収穫が最盛期を迎える中、香川県の企業がハウスの中で座って楽に収穫作業ができる台車を開発しました。
香川県では約500戸の農家がアスパラガスを育てています。年間の収穫量は817トンでこの時期に旬を迎えています。
県のオリジナル品種「さぬきのめざめ」は、根元までやわらかく爽やかな甘みが特徴で、全国に出荷されるなど人気が高まっています。
収穫の効率化を図ろうと今回開発されたのが、こちらの台車、名付けて「アスパラ輪」です。
香川県三木町の企業とJA香川県が共同開発したもので、座ったまま収穫作業ができひざや腰への負担を減らすことができます。
(記者リポート) 「これまでは立ったまま作業をしていましたが、輪をつかうことで目線が下がり、アスパラの長さが分かりやすくなり、楽に収穫作業ができるんです」
台車は、通路中央に設置したパイプの上を滑車が通るようになっていて、まっすぐに進むことができます。 また、台車のいすは40センチほど広げられるようになっていて、ハウスごとに異なる通路の広さにも対応できます。
台車とパイプの設置を合わせた費用は15万円ほどで、1日の収穫時間を約4分の3に短縮できたということです。
(アスパラガス農家/筒井正美さん) 「目線が変わることによって疲れが違う。作業効率はええし、楽だし、年寄りにはもってこい」
(アスパラ輪を開発 グッドワーク/平井信明 社長) 「農業者の方も、みなさんご高齢になられている方もたくさんいらっしゃいます。楽に作業ができる、安心してできるというところで、ぜひ役立てていただきたいなと思っております」