リニューアルをして再開です。香川県丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館が1年3カ月に及ぶ改修工事を経て、6月2日に再開しました。
(記者リポート) 「美術館は、足の不自由な人もスムーズに入り口に行くことができるようにスロープを設置するなど、バリアフリーの面でも改装されました」
そのほかにも一部の階段に手すりをつけたり、授乳室を設置したりするなど設備を全面的に新しくしています。 改装に伴い館内のカフェも新しくなりました。カフェの隣には香川出身の作家による雑貨を中心とした物販コーナーも。
美術館は当初ことし4月に再開する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予定より約1カ月半遅れました。来館する人に手指の消毒やサーモグラフィーカメラを使った検温を行い、感染症対策に取り組みます。
この美術館は丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎の協力のもと1991年に開館しました。 当時、猪熊はこの美術館のあるべき姿として「美術館は心の病院」という言葉を残したといいます。
現在は、常設展の「猪熊弦一郎回顧展」のほか、企画展の「アートはバイタミン」を開催しています。
(猪熊弦一郎現代美術館/長原孝弘 館長) 「今の時期、皆さんお疲れになってストレスもたまっておられると思うので、ぜひコロナに気をつけてここに来ていただいて、疲れた心を癒して、また元気を出して頑張ってほしいと思います」
(来館者はー) 「元気になれますね。何か刺激になるようなものを探していけたらなと思います」 「美術館も好きだし、猪熊さんの絵も大好きなのでリニューアルをずっと待ってたので、まず入った時から、いきなりもうバーンと想像以上のスケール感と内容で、もう感動して胸がいっぱい」
常設展、企画展とも当初は6月28日までの予定でしたが、会期の延長を検討しています。