立体的な形と美しい色が魅力です。「横浜真葛焼(よこはままくずやき)」と呼ばれる陶芸作品の展示会が岡山市で開かれています。
岡山市の吉兆庵美術館に色鮮やかな焼き物約80点が並んでいます。
「横浜真葛焼」は陶芸の魔術師と呼ばれた初代宮川香山が1871年、京都にあった窯を横浜に移築したのが始まりです。
4代目まで続き、万国博覧会など海外でも高い評価を受けましたが、1945年の横浜大空襲で窯が焼失し74年の歴史に幕を下ろしました。
今にも動き出しそうな2匹のワタリガニが張り付いている作品は、さまざなな釉薬を使った色の調和が見どころです。
日本の波と白い花を組合わせた印象的なデザインの花瓶です。クジャクの形をした香炉は丁寧な筆遣いできらびやかな羽を表現しています。
「横浜真葛焼の世界」は岡山市の吉兆庵美術館で30日まで開かれています。