遠隔操作ロボットを使い、オンラインで遠くにいながらにして水の生き物を鑑賞できるサービスの実証実験が、高松市の新屋島水族館で始まりました。
(中濱綾那リポート) 「360度自由に動かすことができ、危険な箇所を自動的に察知して止まります。そして、目の前でペンギンを間近でみることができます」
先端技術を結集した遠隔操作ロボット「アバター」です。 遠く離れた場所に移動し、その場にいるような体験ができることを目的としています。
全日空のグループ企業が開発したもので、水族館に設置したロボットを自宅のパソコンから動かします。 事前にサービスを予約し、予約時間になると自宅からアクセスします。
27日は埼玉県在住の大学1年生が、新屋島水族館を初めてオンラインで見学しました。
(水族館スタッフによる解説) 「分かりますか?これが砂です。砂まで見えないです。足にサンゴ砂が付いています」 「こうすると(魚が)寄ってきます。上からご飯をあげているので反応します」
熱帯魚の水槽や瀬戸内海の生き物の水槽を訪ねた後、最後に国内では5頭しか飼育していないマナティーを観察しました。
(水族館スタッフによる解説) 「マナティーは息を止めて寝ている。5分くらいで息が持たなくなり上がってきます。鼻だけ上から出てきます」
新屋島水族館の公式キャラクター「マナやん」も館内見学を盛り上げます。
(参加した大学生) 「こういう状況で引きこもりがちだったので、遠くの人とコミュニケーションがとれて魚に会えるのが楽しかったです」
(新屋島水族館 スタッフ/佐伯大吾さん) 「普段お客さんを案内するのとは少し違う形なので、機械で足元が見えにくいのもあり、生き物の紹介だけでなく安全面も考慮しながら案内しようと心掛けました」
開発した会社では、このサービスを2021年4月ごろから本格的に普及させていきたいとしています。