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二十四節気の「霜降」 秋が深まる岡山の野山

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 23日から二十四節気の一つ、霜降(そうこう)です。「霜降」には朝夕が肌寒くなり、霜が降りるころという意味があります。岡山の野山も秋の色が濃くなってきました。

 モズの高鳴き。越冬を前に縄張りを宣言する秋の風物詩です。

(記者) 「秋の山といったら、アケビの実。上の方にもたくさんありますね。鳥に先を越されたみたいですね」

 ウルシの仲間、ハゼノキの葉が赤く染まっています。秋にできる実はかつて、ろうそくの原料に使われていました。秋晴れの空に映えるハゼノキの紅葉、西日本の秋の山では、紅葉すると最も目を引く樹木の一つです。

(記者) 「この紫がはっと目を引きます」

 ワインレッドの美しいがくに丸い実を付けているのはクサギです。野山の日当たりの良いところに生え、実は日本の伝統色、あさぎ色の染料になります。

 クサギと色合いが似ていますが、ゴンズイという樹木です。まるで自然のアート。熟した実は秋になると大きく裂け、黒い種がくっついた独特の形です。

 名の由来はいろいろありますが、樹皮の縦じまが海の魚・ゴンズイに似ているためとも言われています。

 派手ないでたちが秋の野山でひときわ目立ちます。

 風にそよぐ音が名の由来とされるソヨゴは、秋に付ける赤い実を正月飾りに使っている地域もあります。

 霜が降りるころとされる二十四節気の霜降ですが、平年、霜が降りるのは12月上旬です。

 ゆっくり野山を歩くと秋の深まりが感じられます。

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