作品との出会いを守りたい。岡山県倉敷市の大原美術館は5日、開館90周年を迎えました。新型コロナウイルスの影響で経営難に直面していて、クラウドファンディングで寄付を募っています。
1930年に開館した倉敷市の大原美術館。日本初の西洋近代美術館として90年の間、訪れた人と作品をつないできました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で今年4月11日から約4カ月間、休館していました。今も入場制限が続いています。
大原美術館は運営経費の約8割を入館料でまかなっているため、経営難に直面しています。
そこで10月26日にクラウドファンディングを始め、目標金額3000万円に対して現在約1300万円が集まっています。
(大原美術館/柳沢秀行 学芸統括)
「たくさんの応援コメントを寄せてくださるんですよ。直接的な面識がなかった方たちがこれほど倉敷、岡山の宝として大原美術館を思ってくださっているというのが、ひしひしと感じられることができて。いろんな回路で地元の皆さんたちのために大原美術館があり続けたいと思っています」
大原美術館のクラウドファンディングは、12月25日まで受け付けています。