香川県の小豆島の「冬の風物詩」、イモを保存する昔ながらの「いもつぼ」が今年も作られました。しかし今年は、少し寂しい状況のようです。
香川県土庄町の伊喜末(いぎすえ)地区には、収穫したサツマイモを土に埋めて保存する「いもつぼ」という昔ながらの方法が伝わっています。
この日は深さ70センチほどの穴に麦わらを敷き詰めて、収穫した約450キロのイモを入れました。
わらと土で蓋をすることで寒さに弱いサツマイモを、冬の間も保存できるということです。
「いもつぼ」は、10年ほど前には20カ所以上ありましたが、年々減っていて今年は1カ所だけになりました。
(前田満照さん)
「栽培農家が減った中で1軒だけになりましたので、いもつぼ等を次の世代に残すためにいろいろと頑張ってやっていきたい」
「いもつぼ」で保存したイモは2021年3月に掘り出され、種芋にしたり販売したりします。