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新見市長選の争点を探る 3候補共通の課題は人口減少 岡山

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 争点は人口減少対策です。11月29日の新見市長選挙は、2005年の合併以降初の三つどもえの戦いとなっています。

 新見市長選挙に立候補したのはいずれも無所属で、現職で再選を目指す池田一二三さん(67)と、新人で備北新聞社の代表・仲田芳人さん(66)、新人で元副市長の戎斉さん(64)です。

(無所属・現/池田一二三 候補)
「いま一番求められているのは力強い継続性。止める訳にいかない」

 池田さんは新見市議会議員や市議会議長を務め、前市長の急死に伴う2016年の市長選挙で初当選しました。

(無所属・新/戎斉 候補
「将来に向かって夢と希望を持ち、生きがいを感じて生活していただける新しい新見市を作る」

 戎さんは新見市の元副市長。前回の市長選挙では池田さんに777票差で敗れていて、2度目の挑戦です。

無所属・新/仲田芳人 候補
「このままお任せしていると街は滅びる。街を市民目線で変えていくための力を与えてください。頑張ります。必ず街を変えます」

 仲田さんは新見市をエリアとする備北新聞社の代表で、グリーンツーリズムを企画するかのさと体験観光協会の事務局長なども務めています。

 新見市最大の課題として3人の候補が挙げているのが、人口減少です。

 新見市の人口は記録が残る1955年(合併前)は6万6146人でしたが、それ以降、減り続けていて2020年10月末の人口は2万8507人でした。

 池田さんは住民が地域のことを決める「小規模多機能自治」の推進や、新見市の未来を担う若者の人材育成を通じて
人口減少に対応していくと訴えます。

(無所属・現/池田一二三 候補)
「新見市ならではの新見市版地域共生社会ということで、力強い継続で実現をしていきたい」

(無所属・新/戎斉 候補
「(現市政は)決断、実行、スピード感というものが見えてこない。これでは市民の幸せにはつながらない」

 戎さんは決断力などをスローガンに掲げていて、農業や畜産業で稼げるように支援して人口減少に歯止めを掛けると主張します。

無所属・新/仲田芳人 候補
「街の人も市外の人も集まる街。人が集まる街を作りたいので、そのための仕組みを次々に打つ」

 仲田さんは自然や文化を生かしたグリーンツーリズムを通じて新見市の魅力をアピールし、市外からも人を集めていきたいとしています。

 人口減少の他にも、新見市は2018年の西日本豪雨と台風24号、2019年9月の局地豪雨と、2年間で3度の災害に見舞われていて、防災対策も急務となっています。

(記者)
「人口減少に災害対策、新型コロナへの対応と、課題が山積する中で強いリーダーシップが求められています」

 新見市長選は11月29日に投開票が行われます。

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