専用のドローンボールを操縦してゴールを狙い、得点を競う「ドローンサッカー」。この競技に取り組む小学生の双子の女の子が2025年9月、国際大会に出場しました。双子ならではの息のあったプレーを磨くべく、日々練習を重ねています。
カメラに向かってドローンを飛ばしているのは、岡山県西粟倉村の小学3年生、篠原あんずさんとすみれさん。双子の姉妹です。
2人が取り組んでいるのが、ドローンサッカーです。
ドローンサッカーは、2016年に韓国で始まったスポーツです。日本ドローンサッカー連盟の公式大会に出場するプレーヤーは国内で約1000人です。
1チーム5人で、選手は得点を狙うストライカーと、味方のストライカーを誘導したりディフェンスをしたりするフィールドプレーヤーに分かれています。ストライカーのドローンがつり下げられているリングを通過すると得点となります。
(小学3年生/篠原あんずさん)
「ゴールに入ったらうれしい」
(小学3年生/篠原すみれさん)
「点入れるとか、そういうところが好きかな」
2人は滑らかに操作していますが……
(記者リポート)
「すごい、こんがらがる……」
2人のドローンは左のレバーは上下と旋回、右のレバーは前後左右と両手で違う動きをするのでなかなか難しい。
(記者リポート)
「全然動きが(左右で)違うから、行ってほしい方向に全然行かない」
あんずさんとすみれさんは2025年9月、韓国で開かれた国際大会に出場しました。
(小学3年生/篠原あんずさん)
「イギリスには勝ったんだけど他の国には負けた。ちょっと悔しかった、泣いてはないんだけど」
(小学3年生/篠原すみれさん)
「楽しかったし、韓国ってすごいなって思って最高だったし……」
ストライカーを務める2人。1人が積極的に突っ込んで相手のディフェンスを崩している間にもう1人がゴールを狙う、息の合ったプレーが持ち味です。
(小学3年生/篠原すみれさん)
「すーちゃんが敵をばらまいて、今って言ったらあんちゃんが入る」
(2人のヘッドコーチ/白籏ちえみさん)
「無言の状態なのにちゃんと当たりに行く人、入る人で役割ができるのはすごい。阿吽の呼吸っていうのかな」
また、大会のフィールドでは自分の機体を見失うこともあるそうですが……。
(2人のヘッドコーチ/白籏ちえみさん)
「目がすごくいいなというのはあるので。距離感がつかめている」
小学生ならではの動体視力で機体をしっかりと捉えています。
2人は週に2回、1時間半~2時間の練習を重ねていて、国際大会前の1カ月はほぼ毎日練習したそうです。
(篠原あんずさん・篠原すみれさん)
「(Q.2人でやっていてけんかをすることはある?)ある。まあまあある!」
2人は今、ディフェンスとオフェンスを交代しながら1対1で戦う練習をしています。お互いに目標を立てましたが、2人とも惜しくも到達できず。
(小学3年生/篠原あんずさん)
「(Q.悔しい?)……いや?」
動じないあんずさん。一方、すみれさんは悔しい表情です。見た目はそっくりでも性格はかなり違う2人。そんな2人が大好きなのがゲームです。
(小学3年生/篠原すみれさん)
「(Q.ドローンサッカーとゲームは似てる?)まあまあ似てる。コントローラーがちょっと似てて……」
元々ゲーム好きだったという2人。2025年3月に村で開かれたイベントでドローンサッカーを知りました。
(2人のお父さん/篠原孝宏さん)
「体験会にあんちゃん、すーちゃんが参加して、それで(2人が) 面白いからやってみたいと。いい機会なので続けていってもらいたいなと」
次の国際大会は2年後。2人で競いながら、より多くの得点を奪える選手を目指します。
(Q.お互いはライバル?)
(小学3年生/篠原あんずさん)
「ちょっと負けたくない」
(小学3年生/篠原すみれさん)
「頑張って点を入れたり決めたり、よく頑張っていく」
(2025年11月4日放送「News Park KSB」より)