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多様な性や生き方を尊重し合う社会へ 高松市で初「プライドパレード」 LGBTQ当事者や支援団体ら約100人が練り歩く

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 性的マイノリティーへの理解を広め、多様な性や生き方を尊重し合う社会を目指す「プライドパレード」が3日、高松市で行われました。

 LGBTQなどの交流や啓発活動を行う「プラウド香川」が企画したもので、高松市で行うのは初めてです。

 パレードに先駆けて開かれたトークイベントでは、トランスジェンダーの当事者で、教育現場を中心に講演や研修を行っている「あしたプロジェクト」のメンバーらが制服について語りました。

(あしたプロジェクト/福井瑞穂 副代表)
「(小学校の制服を)買ってもらったときに初めて『なんか違う』と。うれしさとか全くなくて戸惑いとか不安とかなんか自分は他の人と違うんじゃないかという」

(あしたプロジェクト/谷昂頼 代表)
「制服だけで学校に行くことのハードルになっている子どもが実際いるっていうことが、まだ学校現場でも先生方と話をしてる中であまり認知されていないなと思ってしまう」

 「あしたプロジェクト」によると、香川県でもブレザーの制服や、性別にかかわらずスラックスの着用を認める中学や高校が増えていますが、小学校ではほとんどが学ランとセーラー服の制服、標準服を採用しています。

 「あしたプロジェクト」の2人は「性のあり方や体型、体調などに応じた選択肢が増えてほしい」などと訴えました。

 その後、パレードに参加するLGBTQの当事者や支援団体、賛同する人ら約100人がJR高松駅前に集まりました。

(プラウド香川/藤田博美 代表)
「(LGBTQ当事者には)隠れていたい、クローゼットの人たちも多い。そんな中で私たちは声を上げないと、上げ続けないといけないと感じていて、若い子のほうが実は意識は変わってきていて、変わらなきゃならないのは大人の人たちが多いと思います」

 パレードのテーマは「ここにいるよ。これまでも、これからも」。多様な性の存在やつながりあう姿を示すことで「自分もここにいていいんだ」と自然に思える社会を目指したいという思いを込めたそうです。

 参加者はレインボーフラッグなどを掲げ、高松市中心部を約1時間半かけて練り歩きました。

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