ニュース

どうしても祖母に「振袖姿」を見せたかった…コロナ禍で迎えた門出の日 新成人の思い 岡山

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


  11日は成人の日でした。2021年は新型コロナウイルスの感染拡大で、岡山でも成人式の中止や延期をする自治体があり、新成人たちはそれぞれの思いを胸に新たな門出の日を迎えました。岡山県では約2万人が大人の仲間入りをしました。

備前市は、新成人に2週間前から外食自粛を呼び掛けた―

 備前市では、新成人に対し2週間前から外食を控えることを呼び掛け、会場でも検温を行うなど感染対策を取りながら成人式を開催しました。

(備前市/田原隆雄 市長)
「本日の式典につきましても、全国的には中止となった自治体も多い中での開催でございます」

 10日に岡山県で成人式を開催したのは、6つの市や町です。

 一方で、岡山県27の自治体のうち岡山市や倉敷市など18の市町村は成人式の中止や延期を決めました。

(新成人は―)
「新型コロナでどうなるか分からなかったけど無事にできて本当に良かったです」

「新型コロナ1つにしても、いろんなことに責任を持って頑張っていきたいなと思います」

「正直ちょっと怖いのはあるんですけど、その中でもできるってことはうれしいことではあるので良かったとは思います」

「みんなに尊敬されるような人になりたいと思います」

クリームソーダで新成人をお祝い

 インスタ映えで人気のクリームソーダ。うのまち珈琲店では、式が見合わせになった新成人に無料で提供しました。

(新成人は―)

「20歳になったことをお祝いされているみたいで、うれしいなと思いました」

「看護師を目指してるんですけど、大変な医療従事者の方々を目の前で見てきたので笑顔で過ごせる日々を取り戻したいなと思いました」

どうしても祖母に「振袖姿」を見せたかった…

 成人式の開催を見合わせた岡山市。着物の販売・レンタルを行う「京べに」には着付けを済ませた新成人の姿がありました。

 岡山市出身で京都の大学に通う昌谷莉奈さん(20)です。

(昌谷莉奈さん)
「成人式はなくなったけど、こうやって振袖を着ることができて本当に良かったなと思います。カラフルな着物が着たいと思ってて、自然と背筋が伸びるような」

 昌谷さんは京都でPCR検査を受けて陰性を確認してから帰省しました。
 母・三智子さんと祖父母の家へ向かいます。

(昌谷莉奈さん)
「区切りと言うか節目になるかなと思ってたけど、成人式がなくなって、どうしても実感があまりわかない、成人したっていう」

 昌谷さんがどうしてもしたかったこと。それは地元の祖母に振袖姿を見せることでした。

(昌谷莉奈さん)「ばあばー」
(祖母・幸子さん)「あー良かったなあ、かわいいわ、世界一だわ」
(莉奈さん)「喜んでもらえてうれしいです、おばあちゃんにきょう見せたい、見せることが一番の目的だったので」
(祖母)「かわいそうに。コロナが、こんなことで成人式がなくなって寂しいですよね、思いもしなかったことでしょ。でもこれも一生のうちの思い出になっていいかも分からない、頑張ろうね」
(莉奈さん)「うん、頑張ろうね」
(祖母)「いいお婿さん探そうね」

 接することのもどかしさ以上に周りの人の大切さに改めて気付かされたコロナ禍の成人式。これまでとは違う日常の中、新成人たちは大人の道を歩きます。

(昌谷莉奈さん)
「コロナにかかる人が少しでも減って、安心して成人式を迎えられるのが一番かな。大人になった自覚を持って、謙虚に過ごしたいと思います」

関連ニュース

あわせて読みたい

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース