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〈新型コロナ〉岡山県で緊急事態宣言 大規模施設や飲食店、新成人など…県民の声を聞く

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 岡山県は5月16日から緊急事態宣言の適用期間となりました。岡山県はこれを受けて、酒の提供やカラオケを行う飲食店に、酒やカラオケの提供を止めるか休業を要請しています。

 また、床面積が1万平方メートルを超える大規模施設には土日の休業を、1000平方メートルを超える店舗については営業時間を午後8時までに短縮するよう要請しています。

 緊急事態宣言で対応を迫られる百貨店や飲食店など、さまざまな声を取材しました。

一部を除いて休業する大規模施設

(記者リポート)
「岡山市の百貨店には土日の一部休業を知らせる看板が出ています」

 大規模施設に当てはまる天満屋岡山店です。

(天満屋岡山店/案内係)
「スーパーと1階のみの営業になるんです。平日は通常通り、全部の階を営業させていただきます」

(訪れた客[91])
「開いてたら行こうかなと、そしたら誰もいなくて。大変ですけど仕方がないですね」

 緊急事態宣言を受け、16日から土日は食品や化粧品の売り場など一部を除いて休業しています。

(買い物客[66])
「車も少なかった、緊急事態ということでかなり影響があると思う。1週間分は買いだめをしておきます」

(天満屋岡山店/難波康彦 店長)
「急きょのことだったので慌てましたけど、何とか対応できた。より一層、安心安全に心掛けなければいけない、強い気持ちを今感じている」

安全確保のために臨時休業を決めた店舗

(記者リポート)
「県が急きょ変更した売場面積にこちらの駄菓子売り場は該当しませんが、安全確保のために臨時休業を決めました」

 5000種類以上のお菓子を販売する「日本一のだがし売場」です。
 売り場面積は約2500平方メートル。土日は休業するため、従業員が商品の賞味期限の確認に追われていました。

(日本一のだがし売場/秋山創一朗 店長)
「土日の売り上げが7、8割あるようなお店で、そこを閉めるとなった際に賞味期限が近づいてしまった商品をしっかりチェックして、平日に安く売ったり、頑張っているところに寄付したい」

交通機関や金融機関などの対応は

 中国銀行とトマト銀行では、感染リスクを減らすため2交代制で勤務を行います。それに伴い、17日から全店で昼の1時間が休業となります。JR岡山駅は、18日から山陽本線の終電を繰り上げます。

 乗客が来るまで2、3時間待ちだというタクシーは――

(タクシー運転手)
「よくないですね。人出が少ないので、日曜日ということもあるんだろうけど待つ時間が長い。来月になってどうなるか不安」

成人式は中止…でも、一生に一度の思い出

 岡山県総合グラウンドでは一般利用は休止に。岡山県高校総体の女子サッカー公式戦は無観客開催になります。

 グラウンド脇には袴や振袖姿の人たちが。

(新成人の女性)
「写真撮ってすぐ帰る予定」
「前から予約していたものなので、もうちょっと(緊急事態宣言の)判断が早くても良かったのかなと」
「一生に一度なので着ておきたい」

 岡山市の成人式は新型コロナの影響で延期され5月16日に行われる予定でしたが、中止になりました。

(新成人の男性)
「このご時世、たたかれる、批判受けるのは仕方ない。でもやっとかないと絶対後悔して、後悔した時にはもうできないので、後悔するくらいだったら1日だけでも予防をしっかりしてやろうと」

 人通りが減った倉敷美観地区でも密を避けて写真を撮る新成人の姿が。

(新成人の女性[大学生])
「きょうからだったじゃないですか緊急事態宣言が、きょう!?みたいな」
「授業も全部オンラインになって、就職も夏くらいから始まると思うけど不安でしかない。アルバイトもしてるけどシフト削られてる。私たちが何したん、ていう思いがある」

ゴールデンウィークの人出の多さ「怖かった」

 倉敷市の美観地区では午後4時すぎ、店を閉める飲食店がありました。

(飲食店の経営者)
「開けてても同じなので、従って早く人流を抑えて、美観地区の人出が戻ってくるように協力するしかない」

 2021年のゴールデンウィークは美観地区を訪れる人が多く驚いたと言います。

(飲食店の経営者)
「怖かったです。人に来ていただかなければ食べていけないし、かと言って多く来ると感染も怖い。葛藤です」

みんなで乗り越えないといけない

 緊急事態宣言と同時に、飲食店への時短要請は岡山県全域に広がりました。

(鳥匠/河岡裕美さん)
「岡山と倉敷がどんどん人数が増えて来たことで総社もいつか来ると思っていたが、こんなに早く(感染者が)増えると思っていなかったので、私たちもみんなびっくりしている」

 総社市の居酒屋では、1年前に始めた焼き鳥などの持ち帰りの売り上げが今では全体の約4割を占めています。

(持ち帰りを購入した客)
「(営業が)8時までなので、ちょっと早いので家で食べようと思い持ち帰りにした」

(鳥匠/河岡裕美さん)
「今ここは我慢するところで、みんなで乗り越えないといけない」

 岡山県の主な大規模施設の対応をまとめました。
 天満屋岡山店では、食品や化粧品など生活必需品のフロアのみ営業します。天満屋倉敷店と津山店は食品売り場のみ営業します。岡山高島屋や岡山一番街、イオンモール岡山なども生活必需品を販売する店のみ営業しています。

 そして、後楽園や県立図書館、県立美術館などほとんどの県の施設は休止・休館しています。

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