夏の高校野球・岡山大会では20日、ベスト4をかけた戦いが始まりました。第1試合では、岡山城東とおかやま山陽が対戦。城東は、2020年春に大幅に減量したピッチャーが登板しました。
城東のピッチャー、岡本悠輝。
新型コロナの感染拡大で活動自粛となった2020年の春、岡本は変化を遂げました。
(城東/岡本悠輝 投手[3年])
「チームメートが秋の大会で1年生の時に背番号1をつけて投げていて、それに追いつくために自分にできることは何かなと思って」
走り込みなどで体力づくりに取り組んだ結果、身長175センチに対して約95キロあった体重が20キロ減りました。
(城東/岡本悠輝 投手[3年])
「体の使い方が前より上手にできるようになって、ピッチングもなんですけどフィールディングとか、けん制とかそのあたりも前よりスムーズにできるようになった」
ベスト4をかけ、おかやま山陽と対戦
20日に行われたベスト4をかけたおかやま山陽との対戦。6点差の3回、岡本がマウンドに上がります。
スタンドには、食事などで減量を支えてきた母、由香利さんの姿が。
(岡本投手の母/由香利さん)
「ささみとかブロッコリーを使ったものが多かったです。お菓子が大好きな子だったんですけど、それを取っていなかったですね。チームのために自分が役に立てる体づくりを求めているんだなと思って、私は見守るだけで。あとは頑張ってと応援だけです」
最初のバッターはおかやま山陽の9番、倉田。
(実況)
「空振り三振!岡本、まずは1人目を三振に切って取りました」
続くバッターも打ち取り、この回を三者凡退に抑えます。しかし、4回。二者連続でデッドボールを与えるなど、3点を失います。
岡本は5回でマウンドを降りた後も、声援を送り最後の夏を戦い抜きました。【おかやま山陽 12-5 城東[7回コールド]】
(城東/岡本悠輝 投手[3年])
「体重が落ちてから下半身の回転をしっかり使って肩の力は抜きつつ、速い球を投げるイメージで投げていました。思うように体が動かずにデッドボールとかでランナーを出してしまって、やっぱりあそこでしっかり投げ込められたらなと悔しいです」